クルマに引き蘢りたいくらいに現代社会はマッドだ・・・

少しでもイヤなことがあると、クルマでどこか遠くへ行きたくなる衝動に駆られます。リハビリのためにブログなど書いてみようかなと・・・

マツダはBMWよりも「上」ですか?

  正しく表記するならば、「マツダ車はBMW車を超えるポテンシャルを秘めていますか?」です。えーと、残念ながらマツダにはBMWを抜き去るだけの底力はありませんでした。BMWは一時期の不調が続いていて、このまま自滅していくならば、相対的にマツダ車がBMW車よりも完全に高い評価を得ることもできたでしょうが、いよいよというところでBMWが目覚めてしまいました。

 

  BMWの販売の主体となっている「3シリーズ」という中型セダンがありまして、これが現行のF30系になってから恐ろしく評判が悪いです。従来の運動性能に長けるBMWのイメージに無理矢理に環境性能(燃費)を追加したためにクルマのバランスが崩れました。これまで車体剛性(ボディの固さ)が特徴だったところを、居住性を優先して車体を大型化し、さらに軽量化の為に必要十分な程度にまで剛性の「妥協」が行われます。

 

  結果的にトレッド(車輪間の幅)ホイールベース(前後輪の間隔)の拡大に比例しない重さ、つまり相対的に軽くなったので、BMWが誇る「固めた足」(サスペンションのバネ剛性が高い)と従来よりもクルマが跳ねてしまい、乗り心地も運動性能も低下します。そこでBMWは日本のトヨタをお手本にして「柔らかい足」を導入しました。つまり現行3シリーズは、アクセル・ブレーキ・ハンドリングがクイックになった「マークX」みたいなクルマです。

 

  マツダも同時期にアテンザFMCを行いました。こちらも車体を大きくしつつ車重増を最小限に抑える設計でしたが、「3シリーズ」とは違い車体剛性をさらに高める方向を模索して最先端の溶接技術を多用した「スカイアクティブシャシー」を新たに投入しました。こちらもトレッドホイールベースが伸びて足回りの調整がまだまだ不十分で発展途上ではありますが、「3シリーズ」の情けないシャシーと比べて「立派」という声が多いです。

 

  アウディマツダ、スバル、日産、ホンダが作るライバル車に対して「3シリーズ」の戦闘力が見劣りするのではと考えたBMWは、クーペ版となる「4シリーズ」開発に合わせて設計の見直しを図りました。トヨタとの技術提携関係にあることで、ほぼ同時期に開発された「マークX G’s」のように溶接方法を一部変更するなどして、車体剛性をかつての水準かそれ以上の段階へと上げました。「4シリーズ」は「3シリーズ」と比べて60%も車体剛性が上がっていると公表されています。

 

  マツダが追いついたように見えたBMWの背中が遠くなりました。マツダアテンザを改良したMSアテンザを開発中と言われているので、再び肉薄するかもしれませんが、とりあえず現状のアテンザではBMW4シリーズを捕えることは無理なようです。もしかしたらマツダアクセラBMW4シリーズを抑えてワールド・カー・オブ・ザ・イヤーに輝くかもしれませんが、マツダにはまだまだやるべきことが多いように思います。